話の発端は、ガールズトークだったと思う。
例によって恋愛トークに盛り上がっていたわけだけれど、
この日の展開は冴えまくっていたと記憶する。
爆笑、納得、提案、熟考、
くだらないネタながら、結構議論に足るトピックスだった。
将来どのスーパーマーケットにお使いにいくか、
名付けて「スーパー問題」だ。
日々の食材調達は、主婦なら、いやいや生活する者
誰もが行うベーシックな消費行動。
郊外型の巨大スーパーや
中堅チェーン店、
電鉄会社から派生した沿線のスーパー、
地元密着の個人スーパーに、
都内の高級スーパーまで
日常のことながら、なかなか選択の幅が広いといえる。
当然品揃えも違えば、取り扱い商品のそのランクにも違いがある。
生鮮食品に関していえば、鮮度がすべてだと思うので、
スーパーよりも、市場や地域の農家から買うのが
ま、美味しいだろうと思うが、そうもいかないからこそ、
「よいものを置いている」スーパーのチョイスが
重要になってくる。
ここでようやく本題なのだが、
要は、どのスーパーに出入りできるライフスタイルになりたいか。
というのが議論の核なのだ。
その人の稼ぎっぷりによって、
スーパーの価格設定に呼応していけるかどうかが決まるというわけである。
これは衣食住の共通トピックスともいえるわけで、
それをより具体的にセグメントできる、
我ながらナイスな価値基準だと思う。
ファッション業界に生息する私たちは、
一着数十万のジャケットから、一枚750円のTシャツまで
ありとあらゆるランクの洋服たちに触れている。
自分がどういう服を身に着けているか、
相手の服からどういう立ち位置にいるか、を見抜くのはお手のものだ。
品や育ちといった人格の本質を抜きにすれば、
服で大方判断できるし、服で自分を表せるのである。
これと同じく、どのスーパーに出入りするか、
どの街に居を構えるかは、同じこと。
高級住宅街に住み、食材も高級なら、「やっぱり」なのである。
小洒落た恰好の婦人が安売りスーパーにいれば、
「親しみやすさもあるのね」とならないだろうか。
服が、スーパーが、街が、
良い悪いではなく、
何を選びたいか、である。
行動によって人となりが透けて見える。
とさんざん、自分たちの未来の生活設計に
夢を膨らませた。
そして白熱した1時間の舌戦の末、
タイトルにあるように、
KINOKUNIYA
とはいかなくとも、
成城石井は死守しよう、がその日の着地点。
「それで、あなたはどのスーパーがいい??」
というわけ。
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